一あるいはいかにして少年は難しい顔をするようになったか一
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脂肪の塊・テリエ館
評価:
ギー・ド モーパッサン
岩波書店
¥ 420
(2004-03)
新潮文庫の古典はほとんどAmazonに画像がないので、仕方なく岩波版です。新潮版には『テリエ館』も収録されています。

* * *

プロシア軍を避けてルーアンの町を出た馬車に、“脂肪の塊”とあだ名される可憐な娼婦がいた。空腹な金持たちは彼女の弁当を分けてもらうが、敵の士官が彼女に目をつけて一行の出発を阻むと、彼女を犠牲にする陰謀を巡らす一ブルジョア批判、女性の哀れへの共感、人間の好色さを描いて賞賛を浴びた『脂肪の塊』。同じく、純粋で陽気な娼婦たちと彼らを巡る人間を活写した『テリエ館』。

タイトルからして堅っ苦しそうな予感がしていたわりには、ユーモアの利いた読みやすい文体で、わかりやすくおもしろい展開の助けもあって普通に楽しめました。“脂肪の塊”なんていうとちょっとグロテスクですけど、ブール・ド・スイフという低俗階級の太っちょな女性の価値観をめぐって、上流階級のひとびとが我が身に都合良く彼女を利用していく様をブラックに風刺しています。心理、情景ともにこまやかに行き届いた描写力も見事ですし、力みすぎず緩すぎずというさじ加減もいい感じ。中編としての構成もよくまとまっている名作です。締めの二行は特にあとを引きますね。

『テリエ館』の方は『脂肪の塊』と同じ娼婦が主役でありながら、設定がまったく逆になっている作品。つまり娼婦たちが上流階級の男たちを手玉にとり、ある場合には崇められるような存在です。そこのところは訳者の解説に詳しくありますが、こちらの方が終わりかたはポジティヴな感じですね。個人的には『脂肪の塊』の方が好みなんですが。

モーパッサンといえば「ウイイレのマスターリーグに現れる変な名前の成長キャラ」として、なにげない知名度を誇っている。しかし写真を見る限り、フットボールというよりも無愛想なバーのマスターのように、立派な口ひげをたくわえた風貌。時代が時代だけにムッシューである。
| | 02:31 | comments(2) | trackbacks(0) |
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モーパッサン…オタクの僕でも知らない選手ですな。ちょっとチェックしときます。

で、アレのプロトタイプ
http://www1.kcn.ne.jp/~terakawa/compass/index.htm

まだ一部のレビューとか、スタッフ一覧とかして出来てないけどね(トップ画見て分かるように結構大物アーティストと親交も生まれています)。それとやっぱ僕的にはイケるやつ(むしろコラムでも可)だけで構わないので、szotさんにも書いて欲しいだー。

↓こちらが後に本物になります
http://www.compass-magazine.com/
| akaime | 2007/04/06 9:31 AM |
OHだったかなあ。シュトラウスとか、ユーゴーとかの同期。

お、DABOとかすごいじゃないですか(すごさはわからないが)。媒体としてはおもしろくなりそうなので、書いてみたい気もするけど、まだ雰囲気がつかめないので保留にしといてください。単発レビューなら未だしも、日本語ラップ・リスナー向けのコラムとなると、szotさんには下地の知識がちょっと足りないかも。
| szot | 2007/04/07 10:01 PM |









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