一あるいはいかにして少年は難しい顔をするようになったか一
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河童・或阿呆の一生
評価:
芥川 竜之介
岩波書店
¥ 399
(2003-10-17)
例によって新潮文庫は画像がないので、岩波版。

* * *

自らの死を予感していた芥川最晩年の作品を集めた短編集。いずれも鬼気迫る心情を吐露する極めて病的なものだが、研ぎ澄まされた感覚が冴え渡り芸術的な完成度は高い。出産、恋愛、宗教などを饒舌に風刺した『河童』、激しい強迫観念と神経の戦慄に満ちた『歯車』など、6編を収録。

いや、もうとにかく『河童』を大プッシュ。これはほんとうにおもしろい。日本の古典文学に対する考え方が芯から変わるくらいおもしろいです。精神病患者が見た河童の国のお話。サブタイトルに「どうかKappaと発音して下さい。」と書いてあって、最初はなんだよそれって思ってたけど、読み終わってみると納得。「Quappa」じゃないんだ。

ほかの作品では、ほとんど病的に神経が昂っている『歯車』がすごい。ここまで追い詰められたら自殺するしかないという極限状態。生ける地獄に芥川は何を見たのか、この作品に記されている。それから10ページにも満たない『蜃気楼』という作品は、現実と虚像がものすごく微妙に絡まっていて、この歪んだ感じがなんともいえず個人的に好きです。

とりあえず、だまされたと思って『河童』を一度ごらんください。ほんと、おもしろいですQuala…。
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