一あるいはいかにして少年は難しい顔をするようになったか一
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蜘蛛の糸・杜子春
評価:
芥川 龍之介
新潮社
¥ 300
(1968-11)
芥川がとまらない。

* * *

自分だけが助かりたいというエゴイズムのために、またもや地獄に落ちる『蜘蛛の糸』。大金持ちになることに愛想が尽き、平凡な人間として生きる幸福を見出す『杜子春』など、洒脱なユーモアとやさしい語り口で書かれた少年少女のための健全な作品集。

『蜘蛛の糸』といえば、小学生くらいの頃に「まんが日本昔話」で見た記憶があります。たしか日曜の朝とかにやってましたよね。小説はたった5ページしかないけれど、すっきりと簡潔でわかりやすく、やっぱりおもしろい。この作品集は特に若いひと向けなので、どれも寓話的で読み手を飽きさせないつくりになっています。ぽんぽん読めて気持ちいい。

『猿蟹合戦』は有名な童話のパロディで、猿に仕返しをしたカニたちはその後警察に捕まって、主犯のカニは死刑、共犯の臼・蜂・卵(栗)は無期懲役になったという社会風刺の戯作。こういうのをまじめに作っちゃうあたりがいいですよね。

どれもおもしろいけど、真っ白な犬が真っ黒な犬になってしまう『白』という話が好い感じ。話の筋はよくある風だけど、狙ってる感じが楽しいし、ちょっと感動する。そのなんていうか、“楽しいし、ちょっと感動”というのが、この作品集での芥川テイストなのかなと、思わなくもない。
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