一あるいはいかにして少年は難しい顔をするようになったか一
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黒猫・黄金虫
評価:
集英社
¥ 540
(1992-05)
例によって、画像は集英社だけど読んだのは新潮文庫。

* * *

アメリカ近代文学の起点であり、フランス象徴派から推理小説にいたるまで後世に多大な影響を与えたポーの短編集。殺した黒猫の呪いを受けて堕落する男の病的な心情を、戦慄に満ちた文章で象徴化した『黒猫』、一匹の珍種の虫の発見によって怪奇的な推理が引き起されていく『黄金虫』など、計算された小説の美的効果を伝える短編5篇を収録。

名前だけは有名なエドガー・アラン・ポー。ポーは短編に統一感のようなものを求めていたひとらしいので、「まずはオチがあってこそ」という観点で短編をつくっていたみたいですね。たしかに後半の1/3はおもしろい。『黒猫』とか『アッシャー家の崩壊』なんかは、ヒタヒタした怖い雰囲気がいいです。悪夢的な美学。

『ウィリアム・ウィルソン』は、二重人格と良心の呵責が物語のテーマ。ポール・オースターの『シティ・オブ・グラス』の登場人物に「ウィリアム・ウィルソン」という名前が引用されていたことを思いだして、個人的になんとなく納得したんですが、この短編だけやたら日本語訳が読みづらくて話があんまりあたまに入ってこなかった。音引きみたいなやつ(ダッシュ?)がすごく多くてほんと読みづらい。

すらすら読めたのは『メールストロムの旋渦』と『黄金虫』。このふたつは読んでて普通にわくわくした。よくできた短編だと思います。全体的に特に目新しい感動はなかったけれども、教養としては一応読んでおいて良かったかな、という感じ。
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